入れ歯の調整をしてもらう
保険を適用して入れ歯を作ってもらったものの、いざ使い始めたら使用中の違和感がある、どうも自分の口の形に合っていない、そんなご経験をされたことはおありでしょうか。もし、保険適用の入れ歯が口に合わなかったり、使用中に違和感を感じる場合にはそのまま違和感のある入れ歯を使い続けると歯ぐきの退縮が早まってしまったり、ひどいときにはあごの骨の変形をおこすこともあります。
このため、保険適用の入れ歯に不具合を感じた場合はできるだけ早く入れ歯を作ってもらった歯科医院に行き、入れ歯の調整をしてもらうことをおすすめします。入れ歯の調整は個人差がありますが、1回の調整でしっくりくる場合もあれば、何度も調整をしてようやく違和感がとれる、というように患者さんの症状によって調整にかかる回数は異なります。
そもそも保険の入れ歯は違和感がでやすい
そもそも、保険を適用して作成する入れ歯は違和感がでやすいものです。自費の入れ歯の場合、保険の入れ歯の何倍、ときに10倍以上の時間と手間をかけて細部まで患者さんの口のサイズや角度などを測った上で作成するため、ぴったりとしたフィット感を得られやすいのですが、保険の入れ歯は自費のものと異なり作成にかける時間はどうしても限られてしまいます。
保険で入れ歯を作る場合、自費のように時間をかけられず最短の治療期間で作成するため、どうしても違和感がでやすいのです。このため、入れ歯が完成した直後は特に違和感がでやすいことから、最初から調整をすることを想定して作っている、それが保険診療で作る入れ歯です。
前回の作成から6カ月以内は自費扱いに
保険を入れ歯が口に合わず、歯科医院で調整してもらうことは珍しいケースではありません。毎日の食生活や会話に大きくかかわるアイテムである入れ歯は自分が納得できるまでしっかりと歯科医院で調整してもらうことをおすすめします。しかし、一度作った入れ歯が何度調整してもしっくりこない、そんな場合には新しい入れ歯を作ることがベストな選択肢になることもあります。
しかし、保険の入れ歯は法律で「6か月に2つの入れ歯を保険適用で作ることはできない」と規定されています。このため、もし、保険の入れ歯を新しく作る場合には前回作成した時点から最低でも6か月間は空けないと自費診療扱いになり、保険は適用できない、ということを頭に入れておくようにしましょう。前回作成した時点から6カ月以上経てば、再度保険を適用して入れ歯を作ることが可能になります。