消しゴムタイプの製品には注意が必要です
現在では日本でも歯に対する健康意識がじょじょに高まってきています。虫歯や歯周病を未然に防ぐ予防歯科の意識はスウェーデンやアメリカなどの欧米の歯科先進国の人たちと比べるとまだまだですが、「歯を健康的に保つ」という意識は日本人にもようやく根付き始めています。また、虫歯や歯周病などのお口の病気を予防する意識以外にも、歯を白くする、歯並びをととのえる、といった審美歯科の分野においても日本人の多くの人たちが関心をもち、さまざまな方法で自分自身の歯を白く美しく生まれ変わらせています。中でも、市販のホワイトニングアイテムは人気が高く、価格も安いものでは数百円程度から購入できるため、自宅でホワイトニングをする人も少なくありません。しかし、市販の歯のホワイトニングアイテムには消しゴムのようなもので歯をこすって白くする研磨タイプのものもあり、これらの製品は歯の表面のエナメル質を傷つけてしまうことがあるため注意が必要です。
ホワイトニング歯磨き粉で危険なものはある?
市販のホワイトニングアイテムには消しゴムタイプのもののほかにも、歯磨き粉を使って歯を白くする製品も販売されています。日本国内ではアメリカと異なり過酸化水素や過酸化尿素など、歯を内側から白くできる過酸化物の使用は市販製品に認められていません。しかし、過酸化物を使わないタイプのホワイトニング歯磨き粉には無水ケイ酸などの研磨剤をふくむ製品もあり、このような研磨剤をふくむホワイトニング歯磨き粉は消しゴムタイプと同様に歯の表面の汚れを削り落とすタイプのため、歯を痛めてしまうおそれがあります。もし、ホワイトニング歯磨き粉を使うときに歯を痛めたくないのであれば、研磨剤不使用のものを選ぶようにするとよいでしょう。
ヤニ取りグッズのほとんどは歯にダメージを与えます
市販のホワイトニングアイテムの中にはタバコの喫煙によっておきる歯のヤニ汚れを落とすことに特化した「ヤニ取りグッズ」も存在しています。ヤニ取りグッズはほとんどのケースにおいて、消しゴムタイプや研磨剤入りの歯磨き粉と同様、研磨剤の力を使って歯のヤニを落とす目的で売られているものが多いです。このため、歯にヤニ取りをするときに歯を傷つけたくないのであれば、歯科医院でPMTCなどの歯のクリーニングをしてもらうか、もしくは、オフィスホワイトニングなどの歯のホワイトニングをお受けになることをおすすめします。