歯医者が怖い人に配慮した治療方法がある
日本人の多くは歯医者を怖がっています。これは、昔の歯医者治療は技術が未熟だったために患者に恐怖心を与えるような治療が多かったのが理由です。そのため、今でも歯医者は怖いものだ、痛いものだとイメージしている人が多く、よほど酷い症状にならなければ歯医者に行かないという人がたくさんいます。
しかし、歯の健康を守るためにはしっかりと歯医者に通うことが大切です。そこで、歯医者を恐れている人に配慮した歯科治療を提供している歯医者は増えています。そのような歯医者であれば、安心して治療を受けられるでしょう。
静脈内鎮静法による治療
歯医者では近年静脈内鎮静法を用いて治療をするケースが増えています。こちらの方法は全身麻酔とは異なり、意識があるかないかという状態になって治療を受けられる点です。自発呼吸もできて安全を確保することができて、なおかつ歯医者治療への恐怖心を軽減できるのがメリットです。全身呼吸よりもリスクが小さな方法のため、取り入れている歯医者が増えています。こちらの方法を活用することで恐怖心を感じずに歯科治療を受けることができるでしょう。
全身麻酔による治療
静脈内鎮静法は万能な方法ではなく、利用できないケースもあります。その場合には全身麻酔をした上で歯科治療をするという方法もあります。この場合は対応している歯医者が少なくて、対応できる施設は限られています。しっかりと麻酔医が在籍していて、安全を確保できる病院を案内されるでしょう。全身麻酔による治療であれば、恐怖心を感じることなく歯科治療を受けることができます。主に障害を持っていて歯科治療に協力することが難しいといったケースで採用される方法です。
痛みを軽減する治療
麻酔をしてもらうほどではないけど歯科治療に恐怖を感じているという人もいるでしょう。そういう人のために歯医者では痛みの少ない治療方法を積極的に取り入れています。たとえば、麻酔の針をできるだけ細いものにして痛みを軽減しているのです。また、電動麻酔器を使用することで痛みを軽くすることもできます。他にも、ドリルを使わずにレーザーによって虫歯治療ができる器具を採用している歯医者も増えています。このように現代の歯医者では歯科治療の痛みを減らすためのいろいろな工夫をしているため、これまで歯医者を怖がって避けていた人も安心して利用できるようになっているのです。