乳歯の時期のセルフケアの重要性
子どもをお持ちの親御さんの中には「乳歯はその内抜けて永久歯に生え変わるんだから、乳歯の虫歯は治さなくても良いでしょう?」ということをおっしゃる方を見かけますが、これは大きな間違いです。なぜなら、乳歯は確かに永久歯に生え変わるものの、乳歯を支えているあごの骨は生え変わらずそのまま成長していくためです。乳歯の虫歯を治療せずに放置していると、症状が進行した虫歯が根管に侵入、さらにあごの骨に細菌が入り、骨を溶かしてあごの形が変形してしまうケースもあります。このため、乳歯の時期には虫歯にかからないようご両親が子どもの歯磨きをしっかりサポートしてあげること、そして虫歯ができたときにはなるべく早めに歯科医院で診察を受けることが大切です。
さまざまな役割を持つ乳歯
乳歯は生後およそ6カ月頃から生え始め、3歳ぐらいになる頃にはほとんどすべての乳歯が生えそろいます。乳歯は食べ物をかむ感覚を覚えさせてくれるほか、あごの発達や永久歯の健全な形成にかかわっているなど、非常に大切な役割を持っています。乳歯は通常、6歳から12歳ごろにかけて永久歯に生え変わりますが(この時期を「混合歯列期」と呼びます)、乳歯は大人の歯と違いエナメル質が薄く、虫歯ができると非常に早いスピードで虫歯が進行していくため、子どもの虫歯には注意が必要です。乳歯の虫歯は気がついたら歯の神経にまで達しているケースも少なくありません。もし、子どもが「歯が痛い」と言っているときにはできるだけ早く歯科医院で診察を受けさせるようにしましょう。
「小児歯科」は何歳まで利用できるの?
小児歯科を看板に掲げている歯科医院では、多くのクリニックが「0歳から10代まで(19歳まで)」の未成年者を対象にした治療を行っています。「小児」と聞くと大きくても小学生まで、といった誤解をされている方が多いのですが、小児歯科では特別な事情や歯科医院ごとの方針がない限り、おおむね19歳までの未成年者は治療の対象になります。ただ、永久歯が生えてくる小学生頃からは通常の一般歯科でも治療を受けることが可能なため、虫歯治療などは小児歯科ではなく一般の歯科医院で治療を受けるケースも多いようです。一般歯科でも乳歯列期(0歳から6歳頃まで)の子どもの歯科治療に対応しているところもありますが、一般歯科の歯科治療は小児歯科、特に小児専門歯科と比べると小児歯科治療に対する専門性に欠けるケースがあります。子どもの歯科治療に特化した歯科医院を選ぶときには「小児専門歯科」と表記されているクリニックを選ぶことをおすすめします。
大津市のこころ歯科クリニックは有名な歯医者です